Posted by at

2009年11月30日

できるかできないかではなく、やるかやらないか

ブログの更新に随分と日が空いてしまいましたので、先日までご紹介していた教育についての記事の前に、今日は少し違った話題を。


先週末に読んでいたビジネス誌に、こんな記事がありました。

ある組織のロボット開発のプロジェクトで、専門家に任せる前に、賞金を準備してアマチュアに公募してアイディアと実物を募りました。時間とお金をかけたのですが、意図したレベルのロボット開発は出てきませんでした。

ただ、そこで出てきた10数個の失敗例を基に専門家に任せたところ、短期間でハイクオリティの開発結果を出すことができたそうです。

実はこの、前段の『アマチュアに公募する』という企画は、この組織の“意図した失敗”であったと言います。つまり、失敗を前提で企画を実施し、そこから出てきた失敗例を基に本開発の設計の絞り込を行ったということです。

実は最近ではこういった“意図した失敗”を戦略的に行う企業もあるそうです。
もちろん企業であれば費用対効果が見合うかという計算はしっかりと行わないといけません。

ただ、個人に置き換えて考えるならば、これはもっと積極的に行ってもいいものではないかと思います。
自分自身もまだまだ力量の足りない時に様々な行動をし、たくさんの失敗を経験しましたが、その時の経験は今でも非常に重要な土台になっている気がします。

なぜなら、その失敗の経験の中にはたくさんの成功の要素と失敗の要因が含まれているからです。それをしっかりと見直しておけば、自然と成功確率もあがってきます。

ただ、ここで混同してはいけないのは、“意図した失敗”といっても、成功のためのプロセスと考えた上でのものです。あるいは、何かの目的に向かって進むための“経験”として考えた上で、結果的に失敗したということであるべきだと思います。

しかしながら、その“成功のプロセス”として“目的のため”ということすらわからないなら、とにかくやってみることをおススメしたいと思います。できるかできないかではなく、やるかやらないか。それだけだと思います。  


Posted by KNブログ at 19:53Comments(0)気づき

2009年11月20日

学びの共同体

今日もあるお客様先で研修のご提案をしてきたのですが、内容にはしっかりと共感いただいたように思います。

最近では、提案の際に自分が発する言葉、こちらからの質問や会話の中からお客様が発する言葉で、キーワードになるものを決めておき、その決めたキーワードが伝わったか、また、決めたキーワードをお客様から引き出すことができたかなどで、だいたいの商談確率が読めるようになってきました。

もちろんあくまで予測ですので、100発100中というわけにはいきませんが、随分読みの精度は上がってきたように思います。

こうやって、言葉の端々に気を使うのは、やはり当社が形の無いものを提供しているからという背景があります。お客様への伝わり方によって、商材に対して感じる価値が大きく変わってくるからです。

では、こういった対話の力を自分はどこで高めているかというと、もちろんお客様先もそうですが、一番は職場ということになります。

まず、当社の職場が他社の職場よりもたくさんの場所を使って置いているもの。これは書籍です。専門誌から一般誌まで様々な種類が置かれており、この書籍を普段から読みあさることで対話の元となる知識を身につけています。

それから、職場での会話も教育、採用、コンサルといったものが話題の中心となり、この会話の中で新しい知識を身につけたり、表現方法を学んだりします。

これが、今回ご紹介したい、職場が学習の場であるという一つの考え方です。

上記のように、職場という共同体に参加し、最初は簡単な役割から担い、次第に全体を理解する。そして、最終的には共同体の中心メンバーとなっていく。

このように、共同体への参加をしながら学習し、一人前のメンバーとなっていくような参加の仕方を、人類学者のレイブは『正統的周辺参加』という概念で表現しています。

これは、学校のような座学形式の学びの場では、学習者が“生徒”という受け身の立ち位置で学んでいくのに対して、共同体の“一メンバー”という立ち位置で主体的に学ぶ方法として非常に重要な学習の要素だと捉えたものです。

1990年代末から日本企業が注目した『ナレッジマネジメント』なんかは、まさにこの職場を学びの場としていく手法の一つになります。  
タグ :職場教育


Posted by KNブログ at 22:54Comments(0)教育

2009年11月19日

“見習う”とはよく言ったもの

今日は、弊社の支援しているNPO団体の学生スタッフと一緒に営業に行きました。

このスタッフは、もう随分と企業を回ってるだけあってお客様との対話もかなりスムーズに展開できます。

もちろん足りない部分もたくさんありますが、今日の訪問も、要所要所をサポートしただけでしっかりと話をまとめてしまいました。

こうやって学生と一緒に営業に行くと、自分自身の事を振り返るいいきっかけになります。

思えば、自分も営業を始めてから随分とやり方を変えてきたように思います。

最近でこそやっと自分自身の営業を自分自身で改善していけるようになったのですが、それまでは、同行させてもらう先輩の営業活動の方法を見よう見まねでやるしかありませんでした。

だから、時期によって随分やり方が違っています。

実はこれが、今日ご紹介したかった職場の学習要素の一つにあたります。


■認知的徒弟制

簡単に言うと、①上司(熟達者)が模範を示し、それを真似る。②上司(熟達者)が手取り足取り教える。③部下に一人でやらせてできないところをフォローする。④部下を独り立ちさせ、上司(熟達者)は手を引いていく。という4ステップから構成されている考え方です。

“OJTをやっている”というのが正にこれにあたるのですが、自身の経験を振り返ると、重要なのはこの4つの要素を時期をみて順序どおりにステップを踏んでいくことだと思います。

よく見るのが、上記の4つのステップのどれか一つだけをやっているケース。もちろん上記のように綺麗に切り分けることはできませんが、“自分の教育スタイル”ということで上記の4つどこかに偏っている方を見ることは少なくありません。

逆に、部下育成のうまい方に話を聞き、それをブレイクダウンしていくと、上記の4つのステップをうまく組み込んでいる事がよくあります。

“成長のステップをサポートする機能”これも職場の持つ教育要素の一つです。  
タグ :OJT


Posted by KNブログ at 22:51Comments(0)教育

2009年11月18日

次の成長領域を知る

さて、前回に引き続き、現場での学び診断について考えていきたいのですが、その前に前提として、現場にはどういった学習の機会があるかをご紹介していきたいと思います。

実は、大きく分けても5つくらいの理論がベースにあるので、一つずつご紹介していきます。


一つ目は、『最近接発達領域』という考え方。

これは、すごく短くまとめるなら、“現在自身の独力で達成できるレベルと、人にサポートしてもらいながら達成できるレベルの差。”のことを言います。

実は人は、今現在自分自身では達成できないものを、人のサポートを得て達成することで、その差分を学ぶ
ことができます。

こういった、自分をサポートしてくれる環境があるのが、職場の持つ学習要素の一つです。
  
タグ :学び診断WPL


Posted by KNブログ at 19:31Comments(0)教育

2009年11月17日

職場の学習環境レベル

先週は学習効果を高める上でのルールというものの重要性について考えてみました。これに対し、今週は、このルールも含めた職場の環境が学習に及ぼす影響というものについて考えていきたいと思います。


実はここ最近、当社からも最も積極的にご紹介させてもらっているのが、“学習効果を高めるための職場環境改善のきっかけ”を作るツールです。

WPL診断

これは簡単に言うと、職場の学習環境レベルがどれくらいあるかを診断するツールです。
環境といっても、物理的なものだけでなく、人間関係やルールといった目に見えないものも含まれます。

そして、こういったものの現状を診断し、様々な切り口から職場の学習環境レベルを向上していくということが目的となります。


次回からは、この診断の裏付けとなる理論や事例などについてご紹介していこうと思います。  
タグ :WPL学習環境


Posted by KNブログ at 23:04Comments(0)教育

2009年11月15日

自分に厳しい人の強さ

昨日、映画「沈まぬ太陽」を見てきました。

予告どおり、まさに『魂が、震える』作品だと思います。

キャストがベテランの方ばかりだということもあり、随分感情移入してしまいました。

特に、渡辺謙演じる“恩地元”という人物には心を動かされました。

自分に厳しく、ぶれることのない信念を持って生きる。

周りからの風当たりも強く、人一倍厳しい状況に何度も追い込まれますが、
いつまでも頼り続けられる人物とは、こういった人なんだと思います。

それを確信させる物語になっています。

お金に目がくらんだ人、自分の立場を守ることだけに必死な人、人の強さに嫉妬した人、自分の弱さに負けた人・・・
そういった自身の甘えから抜けられない人はどこかでその化けの皮が剥がされる。
人よりも責任のある立場にいる人ならなお更そうだと。

そんな周りのキャストの役柄と照らし合わせて見ることができるから、自分に厳しい人の強さがはっきりと現れる。
そんな作品でした。  


Posted by KNブログ at 12:42Comments(0)気づき

2009年11月13日

手探りで見つける“強み”と“弱み”

さて、前回の“暗黙のルール”の話の続きです。

まず、これはどこの会社にも、どんな部署にも存在します。

その会社や部署に悪い影響を与えているものもあれば、良い影響を与えているものもあります。

近しい例で言うと、よく自己分析などに使われているジョハリの窓の『盲点の窓』や『未知の窓』がこれにあたるかと思います。

つまり、上記を言い換えることになりますが、これを見つけることは、“弱み”を発見することにもなれば、“強み”を発見することにも繋がるということです。

では、どうやってそれを見つけるのか。

細かいことはここでは記載しませんが、簡単なところだけをお伝えをすると、そこの会社や部署で普段行われている仕事のプロセスなどをひとつずつ聞き出し、それぞれについて『何故そうしているのか』を素人目でしつこく聞き出していくという方法です。こればっかりは手探りです。

見つけることができれば、そのアプローチ方法を考えることはさほど難しくはありません。ただ、そのアプローチ方法を実現させることは非常に困難で、それを実現させるのが弊社の仕事です。  
タグ :教育


Posted by KNブログ at 21:16Comments(0)教育

2009年11月12日

ルールや環境が及ぼす影響

前回の『ルール』の記事の続きとなりますが、実は私がお客様に研修教育のご提案をする際に、必ず確認させていただくのが、社内のルールです。

前回の記事に投稿したように、『ルール』というのは“多くの人の行動”をコントロールする力があります。
だからこそそれが、組織を前進させる力になることもあれば、組織を停滞させる大きな壁になることもあります。

私が研修教育のご提案の際に社内のルールについて聞かせていただくのは、研修を実施するに至った問題の原因が、社員のスキル不足ではなく、そのスキルを発揮できる環境がない場合があるからです。

この環境が整っていない状況で研修をしても、スキルは身についたがそれを発揮することができないという結果に終わることがあります。これでは研修を実施する意味がありません。

だから、受講者を取り巻くルールや環境から聞き取りをさせてもらいます。

そして、このルールや環境で非常にやっかいなのが、社内で文章化されているものだけがそれにあたるわけではないということです。いわゆる、“暗黙のルール”というものも、ここで言う聞き出しておくべき『ルール』にあたるということです。

次回は、この“暗黙のルール”について少し深堀していきたいと思います。  
タグ :教育


Posted by KNブログ at 21:43Comments(0)教育

2009年11月12日

“歩道を安全に歩ける”

自分は、“歩道を安全に歩けるってのはすごいことだな”と思うことがよくあります。

世の中には車が走っている横で人が歩いている場所なんてたくさんあり、運転手のハンドル操作一つで車が歩道に乗り上げたり、歩道を走ったりすることはいくらでもできるわけです。

しかしながら、“車道は車が走る、歩道は歩行者が歩く”という『ルール』と、歩道を車が走った際に人をひいてしまう可能性があることから連想される人としての『モラル』という2つの縛りで、“歩道を安全に歩ける”という常識が出来上がっています。


『ルール』と『モラル』という2つの目に見えない概念で何千、何億という人が動く。

この2つの目に見えない、しかしながら大きな力を持つ概念が最近の自分の関心ごとです。
  


Posted by KNブログ at 00:28Comments(0)

2009年11月09日

最も近くにあって、もっとも見る機会が少ない

昨年の末くらいから、自分はauのRun&Walkというサービスを使って、週末のランニングの走行距離や消費カロリーを管理しているのですが、非常に有効活用させてもらっています。

また、確かその後に出てきたサービスだと思いますが、食事から普段の摂取カロリーを管理するKarada Managerというサービスも使っています。

どちらも普段の生活の一部であること、“消費・摂取カロリー”などのように形として管理しずらいものであることが共通点として上げられます。

ただ、このサービスを使って履歴を管理することで、随分と自身の健康管理ができるようになりました。

自身が心身ともに健康な状態を保つために必要な、一日のカロリー摂取量がどれくらいか、また、消費量がどれくらいかというのもパターンがはっきりとしてきています。


このサービスを使い始めたきっかけは、社会人の生活に慣れてきた昨年の末に、運動不足のせいもあって体調が不安定な日が続いたことがきっかけでした。

周りの一人が敏感に察知してくれて、指摘をもらったから自身も気づきましたが、それまでは自分自身も心身共に不安定であることがわかりませんでした。

そこで初めて、普段最も近くにあって、もっとも見る機会が少ないのは自分自身の姿だということに気づいたのを覚えています。

本当は何もなくても自己管理はできなくてはならないのですが、ツールがあるならまずはそれを使ってやってみるのがいいと思います。

そして、自己管理の習慣こそ、若いうちに身につけておくべきだと思います。  


Posted by KNブログ at 20:36Comments(0)気づき

2009年11月05日

お互いに真っ直ぐに向き合う

今日は、雇用促進を事業の主としている機関の方と話をしてきました。


ここ最近の学生の状況などを情報交換してきたのですが、やはり、就職状況が非常に厳しい状況にあり、この影響を受けてか、積極的に活動している3年生の中には過剰に反応している学生もいるなという印象がある一方で、非常にゆっくりと構えている学生も多いなと感じることもあるそうです。

この状態を“二極化”と表現される方も多いですが、自分は個人的には“多様化”だと感じています。

ゆっくりと構えている学生の中には、ただ本当にゆっくりとしている人もいれば、しっかりと自分の進路を見極めようと学業や自身の特技などと真剣に向き合っている人もいます。早い時期から積極的な活動をしている学生の中にも、ただ就職状況が厳しく焦って活動をしている人もいれば、将来、ビジネスを通して実現したい思いがあり、それに向かって邁進している学生もいます。

もちろん取り組んでいる内容のレベルは人それぞれです。自分自身も学生の時におこなっていた活動を振り返ると、なんと甘いことをやっていたのかと思います。

ただ、企業の採用担当者としては、そういった活動の良し悪しや完成度に目を向けるのではなく、その学生がどんな方向に関心があるのか、その関心事に対してどんな方法でアプローチをしているのか、そして、そのアプローチ方法をとるに至った経緯などの“プロセス”に注目して見ていくべきではないかと思います。

インターネットの媒体等から得られる情報のみで先入観を持って企業を見ることは学生にとっては良くないことであるように、企業側も、学生に対して先入観を持たずに接するべきだと思います。

“就職面接”というのも、究極は人と人とのコミュニケーションです。

お互いに真っ直ぐに向き合って話し込んでみる。企業にとっても学生にとっても厳しい時代だからこそ、本質的な部分で分かり合える活動をお互いやっていくべきではないかと思います。  


Posted by KNブログ at 22:01Comments(0)育成採用

2009年11月02日

見えている世界を絵で表現する

私は現在、営業担当として仕事をしていますが、新卒で会社に入社した後すぐには研修事業部というところにいました。

ここは、主に弊社の教育教材を作成している部署なのですが、ここで培ったスキルの一つに“形の無いものを描く”というものがあります。

特に最初、技術系の専門知識がない私は、ヒューマンスキルの教育教材を作成することが多かったのですが、このヒューマンスキルという“形の無いスキル”。これを、わかりやすく受講者に伝えるために図示化するというのが、教材作成の重要なポイントでした。

もちろん最初は自分だけでは作成できないので、作成したものを上司に修正してもらいながら形にしていくのですが、随分と力量の違いを見せ付けられたことを思い出します。


“社会人と学生では、こんなにも見えている世界、表現できる世界に差があるのか。”


と思いました。

上記は、“教材作成”に関しての例ですが、現場教育の上司と部下にも同じような状態が言えるのではないかと思っています。

本当に簡単な手書きの絵でもいいのですが、上司の見えているものを絵に書いて部下に伝えてみる。部下も、自分の分かっていないことを絵に描いて上司に伝えてみる。

これだけでもまた違った角度からコミュニケーションを深めることができ、お互いにとっての成長の機会になるのではないかと思います。  


Posted by KNブログ at 19:42Comments(0)教育