2010年01月25日
“働く動機”が必要な理由
前回は、先週開催したセミナー内容について、簡単にご紹介させていただきましたが、その続きといいましょうか、もう一つだけ、ご紹介したいお話がありますので、引き続き書かせてもらいます。
採用の支援をしていると、社員さんへのインタビューをすることがよくあるのですが、入社3年名以内で頑張って仕事をしている人には、ある共通点があります。
それは、前回の投稿記事にも書きましたが、一つは“入社動機”が明確であること。それともう一つは、入社後に仕事をする中で、その会社で働き続きける理由を明確にしていること。つまり、“働く動機”を明確にしていることです。
実はその背景も前回の投稿記事と似通ってくるのですが、終身雇用制が終わり、転職市場がこれだけ充実している昨今では、“どんなに大変な思いをしても一社に留まる”という感覚が薄れてくるのも無理はありません。
しかし、そんな時代でありながら大変な思いをして一生懸命働いている人というのは、とにかく自分を成長させたいと思っているか、成長して実現したい『その会社で働く意味』を持っているかといった方が多いのではないかと思います。
逆に、そういったものを持っている人というのは、仕事の中で大変な思いをしても、それを耐え抜き、一人前に成長していくのではないかと思います。
そこで、セミナーの内容でもう一つお伝えしたいことが、入社後の教育の機会で、この“入社動機”を改めて確認すること。あるいは、それが入社段階で明確になっていなかったとしても、働きながらそれを明確にしていく機会や方法を提供することが必要ではないかということです。
やはり、若手の頃は“現場(職場)”に勝る教育環境というのはありません。極端な話、その“現場(職場)”で起こる様々な事柄に対して、それを乗り越えていく動機さえあれば、3年ほど経った後、人によって若干前後はするものの、十分に仕事を一人前にできる力を身につけることができます。
採用の支援をしていると、社員さんへのインタビューをすることがよくあるのですが、入社3年名以内で頑張って仕事をしている人には、ある共通点があります。
それは、前回の投稿記事にも書きましたが、一つは“入社動機”が明確であること。それともう一つは、入社後に仕事をする中で、その会社で働き続きける理由を明確にしていること。つまり、“働く動機”を明確にしていることです。
実はその背景も前回の投稿記事と似通ってくるのですが、終身雇用制が終わり、転職市場がこれだけ充実している昨今では、“どんなに大変な思いをしても一社に留まる”という感覚が薄れてくるのも無理はありません。
しかし、そんな時代でありながら大変な思いをして一生懸命働いている人というのは、とにかく自分を成長させたいと思っているか、成長して実現したい『その会社で働く意味』を持っているかといった方が多いのではないかと思います。
逆に、そういったものを持っている人というのは、仕事の中で大変な思いをしても、それを耐え抜き、一人前に成長していくのではないかと思います。
そこで、セミナーの内容でもう一つお伝えしたいことが、入社後の教育の機会で、この“入社動機”を改めて確認すること。あるいは、それが入社段階で明確になっていなかったとしても、働きながらそれを明確にしていく機会や方法を提供することが必要ではないかということです。
やはり、若手の頃は“現場(職場)”に勝る教育環境というのはありません。極端な話、その“現場(職場)”で起こる様々な事柄に対して、それを乗り越えていく動機さえあれば、3年ほど経った後、人によって若干前後はするものの、十分に仕事を一人前にできる力を身につけることができます。
タグ :新入社員教育
2010年01月21日
働く動機
先日からこのブログでもご紹介していました、新入社員研修を考えるセミナーを昨日開催しました。
◆『新入社員を自律型人材に育てる3つの要素』
http://www.tisiki.net/seminar/100120_seminar/
今回のセミナーでは、新入社員の“入社前”“入社直後”“入社して現場配属した後”といった時間軸に沿って、昨今の事例を交えた話題をご紹介しました。
入社前については、今月初めに実施した学生の就職活動イベント。この企画運営の中で学ぶプロジェクトベースドインターンシップについてご紹介しています。
ここが、当社がお伝えさせてもらっている“育成採用”の重要なポイントの一つでもあるのですが、これだけ人材の流動化が激しくなった昨今では、能力の高低に関わらず、新入社員も早期に転職する可能性は否めません。“新入社員の早期の転職”と表現しましたが、世間ではこれを“早期離職”の問題として取り上げています。ただ、終身雇用の時代が終わり、どんな大きな会社でも必ず安定しているとは言い切れない昨今では、新卒であっても、入社する側の明確な入社動機と採用側の明確な採用動機をマッチングする必要があると考えます。
しかしながら、働いた経験の無い学生が、入社する会社の理念や職務としっかりとリンクする入社動機を持つことは非常に難しい。だからこそ、学生の段階である一定期間の“良質な仕事の経験”を提供し、『働く動機』を持つ機会を与えなければならないと思います。
そして、社会の中で“良質な仕事の経験”を提供できるのが、企業であると思います。
◆『新入社員を自律型人材に育てる3つの要素』
http://www.tisiki.net/seminar/100120_seminar/
今回のセミナーでは、新入社員の“入社前”“入社直後”“入社して現場配属した後”といった時間軸に沿って、昨今の事例を交えた話題をご紹介しました。
入社前については、今月初めに実施した学生の就職活動イベント。この企画運営の中で学ぶプロジェクトベースドインターンシップについてご紹介しています。
ここが、当社がお伝えさせてもらっている“育成採用”の重要なポイントの一つでもあるのですが、これだけ人材の流動化が激しくなった昨今では、能力の高低に関わらず、新入社員も早期に転職する可能性は否めません。“新入社員の早期の転職”と表現しましたが、世間ではこれを“早期離職”の問題として取り上げています。ただ、終身雇用の時代が終わり、どんな大きな会社でも必ず安定しているとは言い切れない昨今では、新卒であっても、入社する側の明確な入社動機と採用側の明確な採用動機をマッチングする必要があると考えます。
しかしながら、働いた経験の無い学生が、入社する会社の理念や職務としっかりとリンクする入社動機を持つことは非常に難しい。だからこそ、学生の段階である一定期間の“良質な仕事の経験”を提供し、『働く動機』を持つ機会を与えなければならないと思います。
そして、社会の中で“良質な仕事の経験”を提供できるのが、企業であると思います。
2010年01月12日
採用よりも教育
さて、前回紹介したセミナーを受けて、またしばらく新人教育について考えていきたいと思います。
何度もご紹介しているとは思いますが、弊社では、教育事業を軸に、新卒者の採用支援も行っています。
今年の傾向としては、皆さんもご承知の通り、景気の波を受け、企業側は厳選採用ということで窓口を絞ってきています。もちろん学生側は就職難という状況で、一昨年とは大きく変化してきています。
しかしながら、状況は変わっているにも関わらず、採用活動の方法や就職活動の方法には大きく変化はありません。人数を絞っているので、選考段階では厳しくなっているものの、選考に至るまでのプロセスは景気の良い時とほとんど同じです。つまり、選考参加希望者の母集団を作ってそこから振いにかけていき、内定を決めるというやり方です。
弊社は、この採用活動のやり方や考え方に課題を感じています。
なぜか。
それは、新卒採用の元々の目的を考えると、見えてきます。新卒採用の大きな目的の一つは、採用した新卒者が長期に渡って会社に利益を還元してくれることにあります。短期でいいなら、経験のある中途採用をした方が得策ですから。
といった本来の目的を見返すと、変えていかなけければならない新卒採用の考え方に2つのポイントが出てきます。
一つ目は、会社に対して長期に渡って利益を還元してくれる人材であるかどうかが、採用選考の基準になっているのか。
採用選考時に非常にいい人材だと思っていた子が、3年もしない内に辞める、伸び悩んんで結果が出せないでいる、一方で期待もしていなかった人材がすごい活躍を見せている。こいった採用選考での評価と、入社後の実績がずれることはよくあることです。
だからこそ、今一度確認すべきは、採用選考の基準が、入社後長期に渡って貢献してくれる人材であるかどうかを見極めるものになっているかということ。そういった視点で、選考基準が厳しくなっているかどうかということです。
二つ目は、入社後に伸びる人材とそうでない人材の違いは何かを明確にすること。
改めて確認しますが、新卒採用で重要なのは、“入社後に長期に渡って活躍してくれるかどうか”です。極端な話をすれば、採用する人材がどんな人材であっても、新卒社員が入社後に長期に渡って活躍してくれるための教育方法や仕組みがあれば、採用は減らさなくてもいいんです。
であれば、どうやってよりよい人材に会えるかを模索するのと同じくらい、この“入社後に長期に渡って活躍してくれるためにどうするのか”を考えることは重要です。
そういった意味で、“入社後に伸びる人材とそうでない人材の違いは何かを明確にすること”というのが重要になってくると思います。
何度もご紹介しているとは思いますが、弊社では、教育事業を軸に、新卒者の採用支援も行っています。
今年の傾向としては、皆さんもご承知の通り、景気の波を受け、企業側は厳選採用ということで窓口を絞ってきています。もちろん学生側は就職難という状況で、一昨年とは大きく変化してきています。
しかしながら、状況は変わっているにも関わらず、採用活動の方法や就職活動の方法には大きく変化はありません。人数を絞っているので、選考段階では厳しくなっているものの、選考に至るまでのプロセスは景気の良い時とほとんど同じです。つまり、選考参加希望者の母集団を作ってそこから振いにかけていき、内定を決めるというやり方です。
弊社は、この採用活動のやり方や考え方に課題を感じています。
なぜか。
それは、新卒採用の元々の目的を考えると、見えてきます。新卒採用の大きな目的の一つは、採用した新卒者が長期に渡って会社に利益を還元してくれることにあります。短期でいいなら、経験のある中途採用をした方が得策ですから。
といった本来の目的を見返すと、変えていかなけければならない新卒採用の考え方に2つのポイントが出てきます。
一つ目は、会社に対して長期に渡って利益を還元してくれる人材であるかどうかが、採用選考の基準になっているのか。
採用選考時に非常にいい人材だと思っていた子が、3年もしない内に辞める、伸び悩んんで結果が出せないでいる、一方で期待もしていなかった人材がすごい活躍を見せている。こいった採用選考での評価と、入社後の実績がずれることはよくあることです。
だからこそ、今一度確認すべきは、採用選考の基準が、入社後長期に渡って貢献してくれる人材であるかどうかを見極めるものになっているかということ。そういった視点で、選考基準が厳しくなっているかどうかということです。
二つ目は、入社後に伸びる人材とそうでない人材の違いは何かを明確にすること。
改めて確認しますが、新卒採用で重要なのは、“入社後に長期に渡って活躍してくれるかどうか”です。極端な話をすれば、採用する人材がどんな人材であっても、新卒社員が入社後に長期に渡って活躍してくれるための教育方法や仕組みがあれば、採用は減らさなくてもいいんです。
であれば、どうやってよりよい人材に会えるかを模索するのと同じくらい、この“入社後に長期に渡って活躍してくれるためにどうするのか”を考えることは重要です。
そういった意味で、“入社後に伸びる人材とそうでない人材の違いは何かを明確にすること”というのが重要になってくると思います。
2010年01月07日
新入社員研修セミナー ~両者の変化への対応~
前回のブログでも紹介しましたが、今月1月20日(水)に新入社員教育についての人事担当者様向けセミナーを実施します。
…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…
◆2010年卒 新入社員研修セミナー◆
『新入社員を自律型人材に育てる3つの要素』
日時:1月20日(水)13:00~15:30
定員:30名
対象:企業の人事・人材開発・教育・研修のご担当者様
場所:ibb fukuokaビル6階会議室(福岡市中央区天神2-3-36)
[13:00~14:00]
【第一部】新入社員を自律型人材に育てる3つの要素
2010年新入社員の背景
2009年度新人研修の振り返りから見えてきた対策
プロジェクトベースドインターンシップから見る、新入社員育成のポイント
新入社員を受け入れる現場の準備
[14:05~15:20]
【第二部】職場の学びを進化・改善させる「WPL」
WPL開発の背景
WPL診断の活用法
職場育成力向上
業績との相関性を見る
活用事例
DLL開発の背景と狙い
※お申込みの方は下記URLからどうぞ。
http://www.tisiki.net/seminar/100120_seminar/
…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…
教育の業界では、毎年必ず一定期間話題になる、この“新入社員教育”についてのセミナー。
もちろん、そう毎年毎年新しいプログラムを組み込むべきだ!なんてことを言うわけではありませんが、やはり、ここ数年大きく経済環境が変動している状況に合わせて、新入社員の受入れ方法も少しずつ変えていく必要があると思います。
世間一般では“ゆとり世代”という、どちらかというと新入社員側にばかり問題があるような記事などが出回っていますが、自分が思うに、戦後の日本は毎年『豊かに』なってきたわけですから、20年前に新入社員として会社に入った方も、その当時会社を支えている30代、40代の社員さんから見れば『ゆとり世代』だったことは間違いないんじゃないかと思います。
また、20年前には話題にも上らなかった“新入社員”という括りが、昨今ではよく話題に上るのも、ほとんどの会社が終身雇用が前提だった時代と、人材の流動化が激しくなった昨今の背景を比べれば、注目度が変わるのも当然だと思います。何しろ会社に残り続ける人が少なくなったわけですから、真っ白な状態から会社の理念や業務を受け継いでいく新入社員に、以前よりも大きな期待がかかってくるのも当然のことだと思います。そして、期待がかかるからその“ギャップ”が見えた時に指摘される。これも当然の結果だと。
よって、上記したようなことを踏まえると、もちろん毎年入ってくる新入社員は年々少しずつ変化しており、その変化は“良い変化”も“悪い変化”も含んでいます。同様に、企業側も毎年変化しており、その変化は“組織の人材育成機能”といった点で“良い変化”も“悪い変化”もしているということです。
では、この両者の“良い変化”をどのように活かし、“悪い変化”に対してどのように対応していくかといったことが、今回のセミナーの主題となります。
ご関心のある方は、ぜひご参加ください!
…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…
◆2010年卒 新入社員研修セミナー◆
『新入社員を自律型人材に育てる3つの要素』
日時:1月20日(水)13:00~15:30
定員:30名
対象:企業の人事・人材開発・教育・研修のご担当者様
場所:ibb fukuokaビル6階会議室(福岡市中央区天神2-3-36)
[13:00~14:00]
【第一部】新入社員を自律型人材に育てる3つの要素
2010年新入社員の背景
2009年度新人研修の振り返りから見えてきた対策
プロジェクトベースドインターンシップから見る、新入社員育成のポイント
新入社員を受け入れる現場の準備
[14:05~15:20]
【第二部】職場の学びを進化・改善させる「WPL」
WPL開発の背景
WPL診断の活用法
職場育成力向上
業績との相関性を見る
活用事例
DLL開発の背景と狙い
※お申込みの方は下記URLからどうぞ。
http://www.tisiki.net/seminar/100120_seminar/
…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…―…
教育の業界では、毎年必ず一定期間話題になる、この“新入社員教育”についてのセミナー。
もちろん、そう毎年毎年新しいプログラムを組み込むべきだ!なんてことを言うわけではありませんが、やはり、ここ数年大きく経済環境が変動している状況に合わせて、新入社員の受入れ方法も少しずつ変えていく必要があると思います。
世間一般では“ゆとり世代”という、どちらかというと新入社員側にばかり問題があるような記事などが出回っていますが、自分が思うに、戦後の日本は毎年『豊かに』なってきたわけですから、20年前に新入社員として会社に入った方も、その当時会社を支えている30代、40代の社員さんから見れば『ゆとり世代』だったことは間違いないんじゃないかと思います。
また、20年前には話題にも上らなかった“新入社員”という括りが、昨今ではよく話題に上るのも、ほとんどの会社が終身雇用が前提だった時代と、人材の流動化が激しくなった昨今の背景を比べれば、注目度が変わるのも当然だと思います。何しろ会社に残り続ける人が少なくなったわけですから、真っ白な状態から会社の理念や業務を受け継いでいく新入社員に、以前よりも大きな期待がかかってくるのも当然のことだと思います。そして、期待がかかるからその“ギャップ”が見えた時に指摘される。これも当然の結果だと。
よって、上記したようなことを踏まえると、もちろん毎年入ってくる新入社員は年々少しずつ変化しており、その変化は“良い変化”も“悪い変化”も含んでいます。同様に、企業側も毎年変化しており、その変化は“組織の人材育成機能”といった点で“良い変化”も“悪い変化”もしているということです。
では、この両者の“良い変化”をどのように活かし、“悪い変化”に対してどのように対応していくかといったことが、今回のセミナーの主題となります。
ご関心のある方は、ぜひご参加ください!
2009年08月13日
新入社員としての働き方
“働き方”というと、テーマが幅広くなってしまいますので、ここでは、新入社員の皆さんが働く上で、ぜひ一つ、意識してやってみてほしいことに絞って話をしたいと思います。
意識してやってみてほしい事、それは、
「社内でも社外でも、できるだけたくさんの人と、できるだけ世代の違う人とコミュニケーションをとる」
ということです。
目的は、「自分と相手との言葉の認識の違い、考え方の違いを理解する」ということ。
少し話は飛びます。
これは、言葉とは何かについて話すときによく話題にするものです。
皆さん、下記の絵↓はなんだと思いますか?
おそらく、ほとんどの人が“りんご”と答えてくれるのではないかと。(すいません、絵が下手で)
では、次に下記の絵↓、何に見えますか?
これもおそらく、ほとんどの人が“りんご”と答えてくれるはず。
これが言葉の性質です。
つまり、言葉というのは、類似するものを総称して言い表したものです。
最初のりんごと、次のりんご、厳密には形も大きさも違います。
しかし人は、“芯が上部の窪みに立っていて、丸い実である”という大枠の類似点を見て、“りんご”という判断をします。
もちろん本物の“りんご”も同じです。厳密には、形も、大きさも、味も、構成している成分の比率も、どれも全て同じなんてものは存在しません。(※クローンなら話は別ですが)
それでも、“りんご”は“りんご”です。
言葉は、言葉になっている時点でたくさんの曖昧な部分を持っています。
だから、人によって認識の違いが生まれてしまいます。
“りんご”という言葉をとっても、赤いりんごをイメージする人もいれば、青いりんごをイメージする人もいます。美味しいものだと認識している人もいれば、美味しくないものと認識している人もいます。りんご農園で育った人なら、りんごと言われると、木にぶら下がっている状態のものをイメージするかもしれません。しかし、スーパーで売られているものしか見たことのない人は、木になっているものという知識はあっても、どういう状態なのかをイメージすることはできません。
こんな簡単な言葉でも、これだけ認識の違いや、そのモノへの印象の違いが生まれます。
では、より正確にそのものを理解するにはどうしたらいいのか。それは、例えば“りんご”でいけば、たくさんのりんごを育てて、見て、触って、食べて、食べた人の感想を聞いてみて、どんな加工をすると美味しいかを研究してみて。。。
と様々な経験を通して理解していく必要があります。
そしてこれは、仕事の上でも同様です。
なぜあえてコミュニケーションをとることをお勧めするか。
それは、早期離職者のほとんどが、その違いを理解できずに、自身の一方的な思い込みだけで様々な物事を判断してしまった結果だからです。会社が自分に合うか合わないか、それを本当に理解するには、3年では時間が足りません。
この事に気づけば、早期離職をして、その後悪循環で転職を繰り返すような事にはなりません。
むしろ、仕事で結果が出せるようになります。
この結果が出せる理由ついては、また別の機会にお話します。
意識してやってみてほしい事、それは、
「社内でも社外でも、できるだけたくさんの人と、できるだけ世代の違う人とコミュニケーションをとる」
ということです。
目的は、「自分と相手との言葉の認識の違い、考え方の違いを理解する」ということ。
少し話は飛びます。
これは、言葉とは何かについて話すときによく話題にするものです。
皆さん、下記の絵↓はなんだと思いますか?
おそらく、ほとんどの人が“りんご”と答えてくれるのではないかと。(すいません、絵が下手で)
では、次に下記の絵↓、何に見えますか?
これもおそらく、ほとんどの人が“りんご”と答えてくれるはず。
これが言葉の性質です。
つまり、言葉というのは、類似するものを総称して言い表したものです。
最初のりんごと、次のりんご、厳密には形も大きさも違います。
しかし人は、“芯が上部の窪みに立っていて、丸い実である”という大枠の類似点を見て、“りんご”という判断をします。
もちろん本物の“りんご”も同じです。厳密には、形も、大きさも、味も、構成している成分の比率も、どれも全て同じなんてものは存在しません。(※クローンなら話は別ですが)
それでも、“りんご”は“りんご”です。
言葉は、言葉になっている時点でたくさんの曖昧な部分を持っています。
だから、人によって認識の違いが生まれてしまいます。
“りんご”という言葉をとっても、赤いりんごをイメージする人もいれば、青いりんごをイメージする人もいます。美味しいものだと認識している人もいれば、美味しくないものと認識している人もいます。りんご農園で育った人なら、りんごと言われると、木にぶら下がっている状態のものをイメージするかもしれません。しかし、スーパーで売られているものしか見たことのない人は、木になっているものという知識はあっても、どういう状態なのかをイメージすることはできません。
こんな簡単な言葉でも、これだけ認識の違いや、そのモノへの印象の違いが生まれます。
では、より正確にそのものを理解するにはどうしたらいいのか。それは、例えば“りんご”でいけば、たくさんのりんごを育てて、見て、触って、食べて、食べた人の感想を聞いてみて、どんな加工をすると美味しいかを研究してみて。。。
と様々な経験を通して理解していく必要があります。
そしてこれは、仕事の上でも同様です。
なぜあえてコミュニケーションをとることをお勧めするか。
それは、早期離職者のほとんどが、その違いを理解できずに、自身の一方的な思い込みだけで様々な物事を判断してしまった結果だからです。会社が自分に合うか合わないか、それを本当に理解するには、3年では時間が足りません。
この事に気づけば、早期離職をして、その後悪循環で転職を繰り返すような事にはなりません。
むしろ、仕事で結果が出せるようになります。
この結果が出せる理由ついては、また別の機会にお話します。