2009年10月23日

限られた資源の中で何ができるか

引き続き、新入社員教育を考えていく上でもう一つお伝えしたいことがあります。

今回ご紹介する内容については、自身の経験からのものであり、誰かが証明したものということではありませんので、最初にお断りしておきます。

『どこまでの知識を最初に渡すか?』

という問いです。

これも、何度かこのブログでも同様の話をご紹介したと思います。ちょうど自分自身も含めた世代くらいから下の世代は、中学、もしくは高校くらいから携帯電話を持っていた世代です。さらには、インターネット回線が定額化したのも自分達の世代です。
また、子供向けの玩具やブランドものの洋服など、子供向けのサービスが加速して増えてきた世代でもあります。つまり、溢れんばかりの情報を自由に取得できるようになった世代であり、様々なサービスを受け慣れている世代です。

こういった背景を持った自分達は、上の世代の方々よりも大きく劣る部分があります。

それは、

“限られた資源の中で何かを創りだしていく、実行していく力”

だと自分は考えています。


リアルディア代表の前刀(さきとう)氏も、ある雑誌の中で語られていましたが、

“3色の絵の具で無限の色を作り出せる人もいれば、24色の絵の具で24色の範囲でしか色を扱えない人もいる”

正に、こういったことだと思います。

将来の会社の幹部候補や、重要なポジションについて欲しいと思っている新卒者であれば、やはり前者の人になってもらいたい。

こういったことを考えると、最初からできるだけたくさんの知識や情報を渡すのではなく、本当に必要なものだけを絞り込んで
渡していく必要があると思います。

どんなに頑張って隠しても、簡単に他社の状況や環境を知ることができる世の中になってきました。

ただ、一方でどこの会社にも持てる資源が限られているという事実は変わりません。

3色の絵の具しかない会社もあれば、24色の絵の具を持っている会社もある。24色あっても、重要な赤色の絵の具がない会社なんてのもある。

どこに行っても全てが揃っている会社なんてものは存在しない中で、自社の持っている資源をいかに活用していくかを考えていける人材を創る。

こういった考え方が必要になってくると思います。


タグ :新人教育

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Posted by KNブログ at 18:45│Comments(0)教育
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