2009年08月24日

専門科目を調べる

先日は、キャリア教育の一つとして、インターンシップについて触れました。もちろん、こういったプログラムは有効活用しない手はないのですが、大学在学中にずっとやり続けるわけにもいきません。


そこで、今回は、日常生活の中でも持てる、ちょっとしたキャリア教育の機会について考えていこうと思います。ここからは、一般的によくあるものというよりも、自身の体験等に基づいて考えていきます。


◆大学の専門科目を調べる◆

なんとなく、日常生活の中でのキャリア教育というと、“アルバイト”といったイメージがありますが、自分はまずもってこれをお勧めします。

「大学の専門科目を調べる」

大学の専門科目で、最初はどれか一つでもかまいませんので、比較的関心のあるものについて調べてみる。調べるをもう少し具体的にして言うと、まずは、専門科目のテーマに関して、大学から購入の指示のあるもの以外の本を買って読んでみる。そして、少し余分に知識がついたら、その専門分野に関する職業についている人に会いに行きます。

会いに行く方法は、講演会に参加したり、別の大学の講義を受けにいったり、実際にその職業の人にOB訪問したりと色々と考えられると思います。

この目的は、自身の今学んでいることと、世の中の“つながり”を見つけることにあります。



ではなぜ、こういったことを推奨するのか。これは、あるお客様から言われたことなのですが、

「新卒の面接の際に、アルバイトやサークルの経験ばかりをPRしてくる。これって、中途採用の面接ならば、その応募者が自分の趣味なんかを面接でPRとしているのと一緒じゃあないですかね。だって、中途の応募者は、当然前職までに経験したことをPRしてくるのと同じように、前職がない“学生”ならば、何を学んできたかをPRすることがメインになるはずでしょう。」


と。

実際に、あるアンケート結果でも出ていましたが、企業側は、学生側が思っている以上に大学で勉強してきたことを聞きたがっています。逆に、アルバイトやサークルの体験は、学生が思っているほど、企業はPRしてほしいとは思っていません。

教育をしている会社からすると、アルバイトやサークルの体験は、職場での実務経験に近いところが大部分を占めているように思います。つまり、わざわざ大学時代に経験しなくても、社会人になってからでも十分に身につけていけるものが多いんです。

一方、大学での勉強は、社会で活用するタイミングは少ないようにも見えますが、非常に希少価値の高いものがあふれています。つまり、活用するシーンを知っておけば、その知識は、企業から重宝されるものが多いんです。


だからこそ、じっくりと時間のある大学時代に、自身の勉強していることと、社会とのつながりを見つける。そして、その自身が勉強していることを使って仕事をしている人達と会って話してみて、そのつながりを実感することが大切だと思います。

中学校から大学までの10年間英語を勉強しても、実際に話せる人はほとんどいない。
まさにこれが、実用的でない勉強をしている証拠の一つです。

ならば、せっかく時間をかけて学んできたことを、活用しないまま終わるのではなく、それを活用できるようにする。小学校から大学卒業までの約15年の学びを活用できるようにした人と、活用しないまま終わる人では雲泥の差がつきます。

そしてこの、自身の学びを社会で活用できるようにすることこそが、キャリアを考えていくきっかけになります。



同じカテゴリー(育成採用)の記事画像
景気が上向かない、だからこそ・・・
学ぶ理由
情報を得るにはエネルギーがいる
数に頼らない
嬉しいお知らせ
週末は脱線 ~社会起業支援サミット~
同じカテゴリー(育成採用)の記事
 景気が上向かない、だからこそ・・・ (2010-01-04 21:36)
 学ぶ理由 (2009-12-10 22:19)
 お互いに真っ直ぐに向き合う (2009-11-05 22:01)
 “客観的に考える”という気づきの機会 (2009-10-13 22:39)
 情報を得るにはエネルギーがいる (2009-10-09 20:49)
 内からの動機付け (2009-10-07 19:10)

Posted by KNブログ at 23:54│Comments(0)育成採用
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。