2009年08月04日

ゴールの間違いが引き起こすこと

自由競争が始まった新卒採用市場で避けられない現象が、採用・就職のミスマッチです。

ミスマッチは企業・学生の両者にとって大きなダメージになります。
なぜなら、ミスマッチは入社した後にしかわからないから。

当たり前といえば当たり前ですが、この、両者が一度合意をして同じ方向へ走り始めた後と
いうのがやっかいなところです。

まず、企業側については、その離職者が3年以内に離職してしまったならば、ほとんどが投資分を
回収しきれなかった結果になります。

投資分とは、採用活動を始める際にかかる広告費から採用活動の必要工数をこなしていく実費や人件費、
それから入社後の研修・教育費用、現場配属をした後でも、本人の生産性が自身の給料分を上回るまでは
それも投資費用、また、生産性が自身の給料分を上回ったとしても、3年以内であれば継続して教育費用が
かかり続けます。

これに加えて、最も大きなダメージが、その離職者に関わってきた社員の方々のダメージです。

離職者が仕事で結果を出せずに辞めていったのなら、おそらくその周りの社員の方々も、その離職者に関わることで
自身の生産性を落としてしまっています。さらに、「新人を育てられなかった」という結果は、上司の方の社内での
信用を落としたり、本人が自分自身のマネジメント能力に自信を無くしたりといった影響を及ぼします。

また、あまり多いケースではないですが、離職者が3年以内でありながら結果を出していた場合であっても、
本人を定着させられなかったマネジメント層は頭を抱えることになります。さらには、本人が離職しなかった場合の
これから先の期待値というものも失われてしまいます。

一方学生側も、一度ミスマッチというのを起こし、早期離職を経験すると悪循環に陥る確立が高くなります。
離職後すぐに、うまく転職することができたとしても、その転職先で何か壁にぶつかると、その要因がミスマッチであると
考えてしまう傾向が高くなります。

早期離職者の離職理由の一番に必ず上がってくる「仕事が自分に合わない、. つまらない」といった回答は、
まさにこの悪循環の根源的な要因を表しているようにも思います。


ここからは自論になりますが、仕事は自分でつくるものであって、誰かが自分のためにつくってくれるものではないと思います。
これを前提とすると、「自分に合う仕事」というのは、これまでの世界には存在しないということになります。
ということは、この感覚で探し回っても一生自分に合う仕事なんて見つけることはできません。

しかしながら、インターネットを使った、「たくさんの企業からあなたに合う企業を選んでください」といったサービスを提供されれば、こんな感覚に陥るのも当然のような気がします。

そこを何とか変えていきたいと思っています。



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