2008年01月18日
「社会を変える」を仕事にする
原田です。
今年の一冊目です。
本日は以下の書評を書きたいと思います。
「社会を変える」を仕事にする
著者:駒崎 弘樹 氏
「事業を通じて社会問題を解決するモデルを創り出す。」
ここに、社会起業家と言われる方々の力強さを感じたのと同時に、自分のように営利企業で働く人間が、仕事に向き合う時に必要な要素が詰まっているのではないかと感じました。
本書の中から、その一部を抜き出して紹介してみたいと思います。
■『言葉が認識を生んで、認識がアクションを生み、アクションが変化を生む』
⇒社会起業家は、事業モデルがどれくらいの「収益性」を生むかで評価されるのではなく、事業モデルが、社会問題をどれだけ解決していくかで評価されます。そして、その社会問題を解決していく上で、その社会問題に対して世間をどれだけ振り向かせることができるかということも重要な要素ということで、本書では紹介されています。
そして、世間を振り向かせるという立場にいるならば、当然その分野においては、一流の知識や経験や「思い」を持っていないといけません。
これは、営利企業の事業でも全く一緒で、その事業(サービス)への関心をお客様に持たせるためのプロモーションを行い、展開していくならば、その事業(サービス)に関しては、一流の知識や経験や「思い」を持っておかなくてはなりません。そのためにはやはり、24時間その物事に関してはアンテナをはっておく必要があります。それぐらいしないと、知識や経験は一流にはなりませんし、ましてや「思い」という部分で言えば、「業務時間内だけその物事に関して一生懸命考えてます。」ということでは嘘になってしまいます。
プロとして、その物事について常に考え、それをあらゆる場面で言葉にして出す。そしてその言葉を認識してもらい、その認識からアクションを生み、アクションによって変化をおこす。ここまでやって始めて「仕事」と言えるのではないかと思います。これが自分にはできているか?ということを常に問い続けねばならないと感じました。
■「溺れる赤ん坊のメタファー」
⇒本書ではひとつの寓話として紹介されています。興味がある方はぜひ本書を呼んでみてください。
この「溺れる赤ん坊のメタファー」というのは、「問題」と、その「問題」を生み出す「構造」についての関係を示したものです。
社会起業家は、社会のある「問題」へのアプローチを行っているわけですから、その「問題」そのものの解決と、その「問題」を生み出す「構造」の変革をする必要があり、まさに本書でもこの「問題」と「構造」という二つに対する取り組みが紹介されています。
この考え方は、自分自身や、自分のいる組織、はたまた自社の事業(サービス)を改善していく上でも非常に大切な考え方になります。特に仕事に追われていると、結果がわかりやすい「問題」への解決はすぐに取り組んでいますが、時間がかかり、結果が見えにくい「構造」の変革にまで手をまわせていないことが多々あります。ただ、ここまでやることが「仕事」であり、「社員」の役目であるということが、最近ようやくわかってきました。
「社会起業家」と言われる方々は、「『社会性』のあることを事業として行っている。」ということを前面に出して活動しているからこそ、その事業の仕組みに透明性が求められ、且つ、継続可能な精度の高いモデルを構築していかないといけません。
ある意味、社会からの目という点では一営利企業よりも厳しい目で見られている部分もあると思います。
ただ、その厳しい目の中で社会起業として結果を出してきた組織は、営利企業よりも優れている点をたくさん持ち合わせており、そこから営利企業は学ぶことがたくさんあるのではないかと感じました。
今年の一冊目です。
本日は以下の書評を書きたいと思います。
「社会を変える」を仕事にする
著者:駒崎 弘樹 氏
「事業を通じて社会問題を解決するモデルを創り出す。」
ここに、社会起業家と言われる方々の力強さを感じたのと同時に、自分のように営利企業で働く人間が、仕事に向き合う時に必要な要素が詰まっているのではないかと感じました。
本書の中から、その一部を抜き出して紹介してみたいと思います。
■『言葉が認識を生んで、認識がアクションを生み、アクションが変化を生む』
⇒社会起業家は、事業モデルがどれくらいの「収益性」を生むかで評価されるのではなく、事業モデルが、社会問題をどれだけ解決していくかで評価されます。そして、その社会問題を解決していく上で、その社会問題に対して世間をどれだけ振り向かせることができるかということも重要な要素ということで、本書では紹介されています。
そして、世間を振り向かせるという立場にいるならば、当然その分野においては、一流の知識や経験や「思い」を持っていないといけません。
これは、営利企業の事業でも全く一緒で、その事業(サービス)への関心をお客様に持たせるためのプロモーションを行い、展開していくならば、その事業(サービス)に関しては、一流の知識や経験や「思い」を持っておかなくてはなりません。そのためにはやはり、24時間その物事に関してはアンテナをはっておく必要があります。それぐらいしないと、知識や経験は一流にはなりませんし、ましてや「思い」という部分で言えば、「業務時間内だけその物事に関して一生懸命考えてます。」ということでは嘘になってしまいます。
プロとして、その物事について常に考え、それをあらゆる場面で言葉にして出す。そしてその言葉を認識してもらい、その認識からアクションを生み、アクションによって変化をおこす。ここまでやって始めて「仕事」と言えるのではないかと思います。これが自分にはできているか?ということを常に問い続けねばならないと感じました。
■「溺れる赤ん坊のメタファー」
⇒本書ではひとつの寓話として紹介されています。興味がある方はぜひ本書を呼んでみてください。
この「溺れる赤ん坊のメタファー」というのは、「問題」と、その「問題」を生み出す「構造」についての関係を示したものです。
社会起業家は、社会のある「問題」へのアプローチを行っているわけですから、その「問題」そのものの解決と、その「問題」を生み出す「構造」の変革をする必要があり、まさに本書でもこの「問題」と「構造」という二つに対する取り組みが紹介されています。
この考え方は、自分自身や、自分のいる組織、はたまた自社の事業(サービス)を改善していく上でも非常に大切な考え方になります。特に仕事に追われていると、結果がわかりやすい「問題」への解決はすぐに取り組んでいますが、時間がかかり、結果が見えにくい「構造」の変革にまで手をまわせていないことが多々あります。ただ、ここまでやることが「仕事」であり、「社員」の役目であるということが、最近ようやくわかってきました。
「社会起業家」と言われる方々は、「『社会性』のあることを事業として行っている。」ということを前面に出して活動しているからこそ、その事業の仕組みに透明性が求められ、且つ、継続可能な精度の高いモデルを構築していかないといけません。
ある意味、社会からの目という点では一営利企業よりも厳しい目で見られている部分もあると思います。
ただ、その厳しい目の中で社会起業として結果を出してきた組織は、営利企業よりも優れている点をたくさん持ち合わせており、そこから営利企業は学ぶことがたくさんあるのではないかと感じました。
Posted by KNブログ at 09:00│Comments(0)