2008年03月08日

数字の力 

原田です。

例えば、「現代の社会問題を考える」ことになった場合、


①最近の年齢別の人口数を知っている人
②最近の所得調査の結果を知っている人
③特に何のデータも持たない人


の3人がいたとすると、それぞれから出てくる「社会問題」は全く異なったものになるのが予想されます。


①の人⇒少子化や高齢化
②の人⇒所得格差
③の人⇒身の周りでおこっていることから何か推測できること


ここで言いたいのは、データを持たない人がいけないということではなく、人は少なからずデータをもとに判断を下していることがあるということ。

例えば、レンタルビデオを借りに行った場合、「『A』という映画が見たい」といった希望がない場合、「人気ランキング」に並んでいる映画を選ぶことがあるはず。

どういった基準で人気なのかは、色々とあるだろうけれど、誰かが何かしらのデータから「人気ランキング」を作り、何千本とある映画作品の中から10本を選んでランキングしたもの。その中から自分の見たい映画を選ぶ。

判断をするためのサポートをしてくれているとも考えられるけれど、判断を操作されているとも考えられる。

「人気ランキング」にランクインされなかったからといって、他のものは全て面白くないわけではないし、ランクインしたからといって全て面白いわけでもないのに。

そう考えると、自分達の周りには様々ななデータが溢れています。そして、そのデータをもとにして判断を下していることが多々あります。

良く言えば、人の判断をサポートする、悪く言えば、操作するデータを作りだすこと。これが統計学であり、その力こそが数字の力なのではないかということを感じました。

第六回のBPS「統計学」は非常に気づきの多い講座でした。



Posted by KNブログ at 09:00│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。