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2009年02月28日

『無農薬のリンゴ』が教えてくれること

原田です。

世の中には、すごい人がたくさんいる。
そんな事は前々からわかってはいたけれど、わかってはいても、
そのすごさにどれくらい驚かされるかは、いつまで経ってもわからない。


奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録

リンゴという見慣れた、食べなれたものだからこそ、あまりにも一般的なものだからこそ、その奥深さに強く気づかされます。また、その奥深いものへの気づきは、『無農薬のリンゴ』という1つ因果を解き明かすだけに留まりません。

まさにこういった状態を『紐解く』というのではないかと思います。

ここでは、たくさんの気づきの中で印象に残っているものの1つを紹介します。

『自然が織る生態系という織物と、リンゴの木の命を調和させることが自分の仕事なのだ、と。』

本の中にこんな一文があります。
これは、木村さんご自身の言葉かどうかはわかりませんが、ただ、木村さんの仕事への取り組みかたそのものを表している言葉です。

『無農薬のリンゴ』を作るのには、ここまでの心理に至らなければ達成できなかったのかもしれませんが、ただこれは、木村さんの仕事への取り組み方があったからこそ出てきた結果なのではないかと思います。

バブルで周りが豊な生活を送っている中、あきらめればすぐに自身もその豊な生活を送れるという選択肢があったのに、何年間という貧困を続け、周りからの非難を受け続け、さらには自殺にまで追い込まれた。

そこまで突き詰めたからこそ、本当の重みを持って、自身の仕事にその大義名分を持つことができたのではないかと思います。

始めから大きな意義を持って仕事をするなんてことは難しい。
やり続けてからこそ見えるものはある。

経験の無い若い時からその仕事に意義があるかないかを判断するのは難しい。できるのは、そこに意義を見出せるまでやり続けてみようという覚悟をすることくらいかもしれない。  


Posted by KNブログ at 00:00Comments(0)